ジオの周辺人物

キム・レウォン　ジオ役　世界を再び元に戻す能力を隠したまま、追われた男。ある日、何か大きな事故が起きたかのような風景の中で目を覚ます。自分が誰であるか、なぜここにいるのか、自分にいったい何が起こったのか、全く覚えていない。どこかの家に行ったこと、何かを書いている人の手、そして煙に満ちた建物、それらだけがジオの唯一の記憶である。

その記憶の大部分を支配するのは、“捨てられた” 孤独。記憶がない恐怖のため、誰とも関係をも結ばない生活をし、それが楽だった。

ところが、交通事故で心肺停止になりかけた刑事クルムを偶然に助けた後、正体不明の人から追われ始める。理由も分からないまま、追われて逃げるだけだったジオは、自分のためにクルムさえも危険にあわせている、自分を取り巻く巨大な陰謀に立ち向かって行くことを決心する。

そして、その途端にジオは、自分の存在について知ることになる。人間でもないのに、人間として生きたため、寂しい経験をするしかなかったことを。

放棄か、暴走するのか。

アン・チャンファン　ウォニ役　ジオの友達。ジオが何度か記憶を失ってしまったことも、特別な能力を持つことをも知っている、唯一の友人。ジオの能力を悪いことに用いたこともあったが、記憶を失ったジオがいつでも戻ってくることができるよう、自分の連絡先をジオの財布に入れる、心だけは温かい人物である。

ハヌレ・クルムの周辺人物　

イ・ダヒ　ハヌレ・クルム役　ジオの記憶の中に生きている、唯一の彼女。凶悪犯罪捜査課出身で、上司の不正を調べているうちに、殺人の罪を着せられた刑事。

幼い頃、両親は或る子供と一緒に家を出た後、行方不明になった。事件なのか事故なのか、自分を捨てたのか、その子は誰だったのかも分からないまま、大人になった。そして刑事になった後でも、粘り強く両親の行方を追っている。

捜査中に起きた交通事故。死にかけていた自分を生かしてくれたジオが、両親と一緒に消えた子供だということを知った後、ジオの調査を開始する。ジオが普通の人間ではないと知り、両親を殺した犯人かもと疑うが、ジオの孤独と同化していく。

すべてが混乱状態で、クルムは最終的には選択の瞬間を迎えるだろう。ジオの復讐を助けるか、それともジオに復讐をするのか。

イ・ヘヨン　オ・ジョンファン役　国立科学捜査院教授でクルムの助力者。国立科学捜査院所属の教授で、クルムが父のように頼る人物。大学時代、リュ・ジュンクォンと懇意の間であったが、ジュンクォンが科学者としてこえてはいけない一線をこえると、彼を科学界から排斥するために先頭に立った。

イ・ソンの周辺人物

キム・ソンオ　イ・ソン役　獣のような本能的で、ジオを追う男。特殊部隊出身工作員。対テロ訓練の間に手榴弾を誤認して投げ、9人を殺した。刑務所に収監され、死なずに生きていた彼を訪れたキム・チョルスは、拒否できない提案をして、ソンはキム・チョルスの工作員となった。

彼は誰を殺しても、それはすべて祖国のためと信じる。ジオを追撃することも愛国の道だ。

しかし、過去にも今も、ジオを捕まえることに重ねて失敗しながら、自分の実力だけではジオを決して捕まえることができないと痛感する。そしてジオを捕まえるために、自分の命をかけた無謀な選択を敢行しようとしている。

チョン・ダウン　ユナ役　ソンの特殊チームのチームメイト。訓練中に銃の誤射事故で5人を殺した。本人もその事故で片方の足を失って、気を失っている時に、キム・チョルスに抜擢される。ソンも自分と同じような体験をしたという事実を知って、誤射事故が誰かによって意図されたものはないかとの疑いを抱く。

キム・ミンギ　テオ役　ソンの特殊チームのチームメイト。自由奔放に見えるが、自分が所属する組織に対する忠誠心は誰よりも強い。与えられた任務は、どのような疑いもなく実行する人物。

イ・ジュンオク　ファンシク役　ソンの特殊チームのチームメイト。不正事件で不名誉除隊後、キム・チョルスの工作員に合流した。ネットワーク技術者で、寡黙なソン、テオ、ユナの間では、唯一冗談で緊張を解く人物。

L.U.C.A. プロジェクトの人々

パク・ヒョッグォン　キム・チョルス役　L.U.C.A.プロジェクトを進めてきた国家情報院の隠れた実力者。ジオの誕生のプロジェクト完成を目の前にして、研究者の裏切りにより、その間の研究が水の泡になった。目前にしていた富も名誉も消えた。

しかし、あきらめずにL.U.C.A.プロジェクトが継続できるように支援した。失敗した瞬間、本人は完全に死ぬことができないということを知る。

そんな中、永遠に消えたと思ったジオの行方が突き止められた。キム・チョルスは、すべてを動員して、ジオを回収しようとしている。プロジェクトが成功しさえすれば、想像もできないほど多くの富を手にするようになるだろう。

アン・ネサン　リュ・ジュンクォン役　L.U.C.A.プロジェクトを成功させた主要科学者。一方が7本ずつ、合計14本の指を持つせいで、子供の頃ずっと「チルソンのバカ」と嫌がらせを受けていた。後多指症が遺伝的に優性であることを知るようになったが、その時はすでに多指症の手術の後遺症で、右手の筋肉が麻痺するようになっていた。「優越に生まれたが、それを知らずに、劣ったものと同じなろうとした、無知の結果だ」と考える。

生命工学を学び、国内最高の遺伝子編集の理論を確立するが、「人為的な人間の改良」と研究倫理綱領違反で学界を追い出された。誰もが彼を狂人と後ろ指さした、その時、キム・チョルスが手を差し出した。

研究費がどこから出てくるのか、自分の研究結果がどのように使われるかは、問題ない。この手で最も完全な人間を作って、今の人間がどのように劣性因子であるかを示すことができれば。

チン・ギョン　ファン・ジョンア役　L.U.C.A.プロジェクトで、世界を足の下に置こうとする野心家。曽祖父の時から受け継がれた教団の信者だが、神の言葉よりも、科学者の論文に信頼を置く。神の力を借りて、何かをするよりも、自分が神のような力を持つことを切望した。

既に富も政界の人脈も十分だった。必要なのは、世界をより確実に支配することができる「何か」だった。ジョンアは、それが何なのか、長い時間悩んで、最終的に目標を得た。

「新しい命を創造する」ヒューマンテックを設立し、最高の科学者たちを迎え入れて、L.U.C.A.プロジェクトを開始した。

凶悪犯罪捜査課第1チームの人々

キム・サンホ　チェ・ジンファン役　チュハン地方警察庁凶悪犯罪捜査課第1チーム長で、クルムが尊敬する、拳銃の名手。難事件のみ引き受けるため、チュハン地方警察庁検挙率で最下位を記録しているが、犯人を逮捕するより、ケガをしないほうがより重要であると考える、俗情の深い刑事だ。

しかし、クルムが捜査課から追い出された時、自分のチームの最年少として、偏見なしに家族に受け入れて、突拍子もないクルムを誰よりも心配して、厳格かつ厳しく教える。

捜査中に起きた事故で、クルムがジオと危険な仕事に巻き込まれたが、彼女を保護するために、奮闘した。

ファン・ジェヨル　キム・ユチョル役　チュハン地方警察庁凶悪犯罪捜査課第1チームのチームメイトであり、クルムの心強い先輩。最長を誰よりも信頼して従い、チームの後輩をつましく取りまとめる、チームの母のような存在。ジオをめぐる事件を執拗に追跡するクルムが危険だと、心配しながらも、最後まで助けようとする心強い助っ人だ。

出典：tvN